大阪市の西川一博税理士事務所では、法人・個人の方の税金・経営・資金調達・遺産相続などの幅広いお悩みにお応えしております。
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今回は“銀行側から見た新設法人の口座開設”について解説いたします。
「銀行側の視点」も理解しておくことが重要
銀行口座を開設する際には、「銀行側の視点」も理解しておくことが重要です。銀行もビジネスの一環として、その企業との長期的な関係を築くことを望んでいます。
新設法人が銀行口座を開設する際に銀行が考えるポイントを詳しく見ていきます。
口座を開設する店舗の選択
まず、口座を開設する店舗の選択についてです。この場合、企業の本社近くの銀行や店舗が推奨されます。これは銀行側が事業の実態を確認しやすく、また融資が必要となった際の事後管理もしやすいからです。本社の所在地が口座開設の銀行や店舗と異なる場合は、その理由を明確に説明する準備をしておくとスムーズです。
銀行が新設法人から得られる取引メリット
次に、銀行が新設法人から得られる取引メリットについて考えてみましょう。
1つ目は預金の確保で、2つ目は将来の融資先の展望です。3つ目は決済取引による手数料収入の獲得で、この収入は手間をかけずに得られるため重要視されています。
また、給与振込口座の取得は銀行にとって重要なメリットとなります。これは給与振込が行われる銀行には住宅ローンの相談や退職金の入金など、様々なビジネスチャンスが広がるからです。
口座を開設した銀行で融資を受けやすい理由
また、口座を開設した銀行で融資を受けやすい理由として、今後のビジネスチャンスが広がることと、銀行側が企業の売上や仕入れ先の信用力などを具体的に把握できることが挙げられます。
企業が銀行を選ぶ際の注意点
最後に、企業が銀行を選ぶ際の注意点として、現在および将来の事業規模や事業展望を考慮することが挙げられます。
海外展開を考えている企業は、外貨決済に強い銀行や海外に店舗を持つ銀行を選ぶと良いでしょう。また、他県への展開を考えている企業は、その地域に店舗を持つ銀行を選び、地域に密着したサービスを求める企業は信金や地銀を選ぶと良いでしょう。さらに、顧客開拓に力を入れている銀行を選ぶことも選択肢の1つです。
新設法人の口座開設は、企業の成長と密接に関わる重要なステップです。銀行側の視点を理解し、良好なパートナーシップを築いていきましょう。